株式会社BlueAI は 2026年度 IT導入支援事業者に採択されました 詳しく見る
BlueAI セキュリティ

事例・2023年

名古屋港統一ターミナルシステム (NUTS) ランサムウェア被害

2023年7月5日 港湾・物流

名古屋港統一ターミナルシステム (NUTS) ランサムウェア被害(英語名 Port of Nagoya NUTS ransomware attack)は、港湾・物流で起きた事例です。侵入口、決定的な失敗、被害の順に、公表資料の記載だけで図にしました。

  • 認証
  • 更新
  • 検知
  • 復旧

要点

  • 侵入口 保守用VPNから物理サーバに侵入されたとみるのが適切とされた (感染経路は断定されていない)
  • 決定的な失敗 保守用VPNにIPアドレス制限がなく、IDとパスワードが合えば誰でも接続できた。
  • 被害 名古屋港の全コンテナターミナルで作業が停止し、約3日間コンテナの搬入と搬出が止まった。

攻撃の道筋

入口から、決定的な失敗を経て、被害に至るまで。図の番号は下の説明と対応します。図の文言は事例の記録からの引用です。

010203041234保守用VPNIPアドレス制限がなく物理サーバ公表済み脆弱性が未対応バックアップ直近3日分のみ全コンテナターミナルコンテナの搬入と搬出が止まった
  1. 1
    侵入口保守用VPN

    保守用VPNにIPアドレス制限がなく、IDとパスワードが合えば誰でも接続できた。

  2. 2
    決定的な失敗物理サーバ

    VPN機器と物理サーバの公表済み脆弱性が未対応だった。

  3. 3
    決定的な失敗バックアップ

    バックアップは直近3日分のみで、その中からもウイルスが見つかった。

  4. 4
    被害全コンテナターミナル

    名古屋港の全コンテナターミナルで作業が停止し、約3日間コンテナの搬入と搬出が止まった。

  1. 1
    侵入口保守用VPN

    保守用VPNにIPアドレス制限がなく、IDとパスワードが合えば誰でも接続できた。

  2. 2
    決定的な失敗物理サーバ

    VPN機器と物理サーバの公表済み脆弱性が未対応だった。

  3. 3
    決定的な失敗バックアップ

    バックアップは直近3日分のみで、その中からもウイルスが見つかった。

  4. 4
    被害全コンテナターミナル

    名古屋港の全コンテナターミナルで作業が停止し、約3日間コンテナの搬入と搬出が止まった。

被害

被害

名古屋港の全コンテナターミナルで作業が停止し、約3日間コンテナの搬入と搬出が止まった。荷役スケジュールに影響した船舶37隻、搬入と搬出に影響したコンテナ約2万本 (推計)。データセンター内のNUTSの全サーバーが暗号化された

決定的な失敗

  • 1保守用VPNにIPアドレス制限がなく、IDとパスワードが合えば誰でも接続できた。
  • 2VPN機器と物理サーバの公表済み脆弱性が未対応だった。
  • 3バックアップは直近3日分のみで、その中からもウイルスが見つかった。

経過

2023年7月4日から149日間の記録。軸は日数の平方根で縮めています。

  1. 2023.07.040日目

    NUTSが停止し、専用プリンターから脅迫文書が印刷された。愛知県警に通報

  2. 2023.07.051日目

    名古屋港運協会がランサムウェア感染を発表

  3. 2023.07.062日目

    全ターミナルで作業を再開

  4. 2023.07.2622日目

    名古屋港運協会などが経緯報告を公表。リモート接続機器の脆弱性からの不正アクセスと考えられるとした

  5. 2023.11.30149日目

    国土交通省の検討委員会が第3回を開き、中間取りまとめ②を示した

防げた手立て

番号は攻撃の道筋の図と対応します。

  • 保守用VPNの接続元制限と多要素認証

    効く場所 1
  • VPN機器とサーバの脆弱性の速やかな修正

    効く場所 2
  • VPN機器のログの保全

    効く場所 1
  • 長期間のクリーンなバックアップ

    効く場所 3

関係するページ

手口、グループ、事例のつながりは、収録データの記録だけから引いています。

関係するグループ

収録データにはまだ出ていない

出典

最終確認日 (2026年10月24日)

監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)