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BlueAI セキュリティ

事例・2023年

NTTビジネスソリューションズ 元派遣社員による顧客情報不正流出

2023年10月17日 通信(コールセンター業務の運用受託)

NTTビジネスソリューションズ 元派遣社員による顧客情報不正流出(英語名 NTT Business Solutions insider customer data leak)は、通信(コールセンター業務の運用受託)で起きた事例です。侵入口、決定的な失敗、被害の順に、公表資料の記載だけで図にしました。

  • 内部
  • 権限
  • 委託

要点

  • 侵入口 NTTビジネスソリューションズ(BS社)に派遣されていたコールセンターシステムの運用保守業務従事者(元派遣社員)が、システム管理者アカウントを悪用し、業務端末等からNTTマーケティングアクトProCX(ProCX社)の顧客データが保管されているサーバへアクセスした
  • 決定的な失敗 総務省によれば、NTT西日本はProCX社によるBS社のコールセンタシステム利用が個人データの取扱いの委託に該当することを認識できておらず、業務委託契約上の業務委託には含まれないとして運用し、委託先の監督措置の対象としていなかった。
  • 被害 NTT西日本の2024年2月29日付資料によれば、資料上のお客さま数928万件(クライアント数69)の顧客情報が約10年にわたり不正に持ち出され、第三者へ流出した。

不正の道筋

入口から、決定的な失敗を経て、被害に至るまで。図の番号は下の説明と対応します。図の文言は事例の記録からの引用です。

010203041234元派遣社員システム管理者アカウントを悪用し委託先の監督監督措置の対象としていなかった顧客データ約10年続いた顧客情報お客さま数928万件
  1. 1
    発端元派遣社員

    NTTビジネスソリューションズ(BS社)に派遣されていたコールセンターシステムの運用保守業務従事者(元派遣社員)が、システム管理者アカウントを悪用し、業務端末等からNTTマーケティングアクトProCX(ProCX社)の顧客データが保管されているサーバへアクセスした。

  2. 2
    決定的な失敗委託先の監督

    総務省によれば、NTT西日本はProCX社によるBS社のコールセンタシステム利用が個人データの取扱いの委託に該当することを認識できておらず、業務委託契約上の業務委託には含まれないとして運用し、委託先の監督措置の対象としていなかった。

  3. 3
    決定的な失敗顧客データ

    期間は、総務省によればNTT西日本の顧客データについて2014年から約8年、NTT西日本グループの2024年2月29日付資料によればProCXの複数のクライアント全体で2013年7月から2023年2月頃まで、約10年続いた。

  4. 4
    被害顧客情報

    NTT西日本の2024年2月29日付資料によれば、資料上のお客さま数928万件(クライアント数69)の顧客情報が約10年にわたり不正に持ち出され、第三者へ流出した。

  1. 1
    発端元派遣社員

    NTTビジネスソリューションズ(BS社)に派遣されていたコールセンターシステムの運用保守業務従事者(元派遣社員)が、システム管理者アカウントを悪用し、業務端末等からNTTマーケティングアクトProCX(ProCX社)の顧客データが保管されているサーバへアクセスした。

  2. 2
    決定的な失敗委託先の監督

    総務省によれば、NTT西日本はProCX社によるBS社のコールセンタシステム利用が個人データの取扱いの委託に該当することを認識できておらず、業務委託契約上の業務委託には含まれないとして運用し、委託先の監督措置の対象としていなかった。

  3. 3
    決定的な失敗顧客データ

    期間は、総務省によればNTT西日本の顧客データについて2014年から約8年、NTT西日本グループの2024年2月29日付資料によればProCXの複数のクライアント全体で2013年7月から2023年2月頃まで、約10年続いた。

  4. 4
    被害顧客情報

    NTT西日本の2024年2月29日付資料によれば、資料上のお客さま数928万件(クライアント数69)の顧客情報が約10年にわたり不正に持ち出され、第三者へ流出した。

被害

被害

NTT西日本の2024年2月29日付資料によれば、資料上のお客さま数928万件(クライアント数69)の顧客情報が約10年にわたり不正に持ち出され、第三者へ流出した。NTT西日本自身の顧客情報は、2023年10月17日公表時点で約120万件(氏名、住所、電話番号、生年月日の一部等。クレジットカード情報・金融機関口座情報・各種パスワードは含まれない)とされた

決定的な失敗

  • 1総務省によれば、NTT西日本はProCX社によるBS社のコールセンタシステム利用が個人データの取扱いの委託に該当することを認識できておらず、業務委託契約上の業務委託には含まれないとして運用し、委託先の監督措置の対象としていなかった。
  • 2この監督不十分な状態の下で、元派遣社員がシステム管理者アカウントで顧客データを持ち出す状態が続いた。
  • 3期間は、総務省によればNTT西日本の顧客データについて2014年から約8年、NTT西日本グループの2024年2月29日付資料によればProCXの複数のクライアント全体で2013年7月から2023年2月頃まで、約10年続いた。

経過

2023年7月13日から231日間の記録。軸は日数の平方根で縮めています。

  1. 2023.07.130日目

    元派遣社員の勤務先(BS拠点)に対し、警察が捜査を実施(NTT西日本グループの2024年2月29日付資料)

  2. 2023.10.1796日目

    NTT西日本が「お客さま情報の不正流出に関するお詫びとお知らせ」を公表(対象約120万件、2014年4月から2022年3月のテレマーケティング業務に関連)

  3. 2024.01.31202日目

    元派遣社員が逮捕された(ScanNetSecurityは岡山県警が1月31日付で逮捕と報道。2024年2月29日付資料は2月21日に起訴と記載)

  4. 2024.02.09211日目

    総務省が、委託先の監督の見直し及び対策の強化等について、文書によりNTT西日本を行政指導

  5. 2024.02.29231日目

    NTT西日本・ProCX・BSが情報セキュリティ強化の取組みの資料を公表し、ProCXのクライアント69、お客さま数928万件の情報が約10年にわたり不正に持ち出されていたと説明

防げた手立て

番号は不正の道筋の図と対応します。

  • 業務委託先が利用するシステムが個人データ取扱いの委託に該当するかの正確な判定と、委託先監督の対象への組み入れ

    効く場所 2
  • システム管理者アカウントなど強い権限を持つ個人への長期間・単独でのアクセス権付与を避ける権限管理

    効く場所 1
  • 保守用アカウントによる大量データへのアクセスの定期的な監査・異常検知の仕組み

    効く場所 3

関係するページ

手口、グループ、事例のつながりは、収録データの記録だけから引いています。

関係する手口

関係するグループ

収録データにはまだ出ていない

出典

最終確認日 (2026年10月24日)

監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)