事例・2025年
アスクル ランサムウェア被害
アスクル ランサムウェア被害(英語名 ASKUL ransomware attack)は、小売・EC・物流で起きた事例です。侵入口、決定的な失敗、被害の順に、公表資料の記載だけで図にしました。
- 認証
- 委託
- 権限
- 検知
- 復旧
要点
- 侵入口 例外的に多要素認証を適用していなかった業務委託先向けの管理者アカウントのIDとパスワードが漏れ、不正に使われた
- 決定的な失敗 委託先の管理者アカウントだけ多要素認証の例外にしていた。
- 被害 ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOの受注と出荷を停止し、物流センターの出荷業務が全面停止した。
攻撃の道筋
入口から、決定的な失敗を経て、被害に至るまで。図の番号は下の説明と対応します。図の文言は事例の記録からの引用です。
- 1侵入口委託先の管理者アカウント
委託先の管理者アカウントだけ多要素認証の例外にしていた。
- 2決定的な失敗データセンターのサーバ
侵害されたデータセンターのサーバにEDRがなく常時監視もなかった。
- 3決定的な失敗バックアップ
バックアップがランサムウェアを想定した環境になく、一緒に暗号化された。
- 4被害受注と出荷
ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOの受注と出荷を停止し、物流センターの出荷業務が全面停止した。
- 1侵入口委託先の管理者アカウント
委託先の管理者アカウントだけ多要素認証の例外にしていた。
- 2決定的な失敗データセンターのサーバ
侵害されたデータセンターのサーバにEDRがなく常時監視もなかった。
- 3決定的な失敗バックアップ
バックアップがランサムウェアを想定した環境になく、一緒に暗号化された。
- 4被害受注と出荷
ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOの受注と出荷を停止し、物流センターの出荷業務が全面停止した。
被害
ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOの受注と出荷を停止し、物流センターの出荷業務が全面停止した。事業所向けのお客様情報約59万件、個人向けのお客様情報約13万2,000件、取引先情報約1万5,000件、役員と社員等の情報約2,700件の流出を確認した
決定的な失敗
- 1委託先の管理者アカウントだけ多要素認証の例外にしていた。
- 2侵害されたデータセンターのサーバにEDRがなく常時監視もなかった。
- 3バックアップがランサムウェアを想定した環境になく、一緒に暗号化された。
経過
2025年10月19日から54日間の記録。軸は日数の平方根で縮めています。
- 2025.10.190日目
ランサムウェア攻撃を検知し、ネットワークを遮断。受注と出荷を停止し、第1報を発表
- 2025.10.223日目
外部クラウドサービスへの不正アクセスが発生
- 2025.10.245日目
認証情報のリセット、管理アカウントへの多要素認証の適用、EDRシグネチャ更新を完了
- 2025.10.2910日目
出荷トライアル第1弾を開始
- 2025.10.3112日目
攻撃者が公開した情報の確認を完了し、情報流出を公表
- 2025.12.1254日目
影響調査結果と安全性強化の取り組みを報告 (第13報)
防げた手立て
番号は攻撃の道筋の図と対応します。
-
全リモートアクセスの多要素認証 (例外なし)
効く場所 1 -
委託先アカウントの管理者権限の厳格な運用
効く場所 1 -
サーバへのEDR導入と常時監視
効く場所 2 -
ランサムウェアを想定した隔離バックアップ
効く場所 3
関係するページ
手口、グループ、事例のつながりは、収録データの記録だけから引いています。
関係するグループ
出典
- ランサムウェア攻撃の影響調査結果および安全性強化に向けた取り組みのご報告 (第13報) アスクル株式会社・2025-12-12
- アスクルのサイバーセキュリティ アスクル株式会社・2026-08-04
- 一部報道について (第4報) アスクル株式会社 (PR TIMES)・2025-10-31
- アスクル、ランサムウェア攻撃に関する犯行声明との報道を受けてコメント INTERNET Watch・2025-10-31
最終確認日 (2026年10月24日)
監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)