攻撃手法・初期侵入
委託先経由の侵入
委託先経由の侵入(別名 サードパーティリスク、MSP経由の侵害、信頼関係の悪用)は、攻撃者が標的組織を直接狙うのではなく、保守や運用を任されている委託先や取引先を踏み台にして侵入する手口です。
- 初期侵入
- 実行
- 横展開
- 窃取
- 影響
要点
- 段階 攻撃が進む段階のうち「初期侵入」で使われます。MITRE ATT&CK の手口番号は T1199 です。
- 記録 このサイトの記録では、事例 2 件とハッカーグループ 0 組に出てきます。
- 最初の対策 委託先に与える権限を必要最小限にし、常時接続や共通アカウントを避ける。
委託先は標的組織への正規の接続経路や高い権限を持つことが多く、監視が手薄になりやすい。
攻撃の流れ
- 1標的組織と取引のある委託先や保守ベンダーを先に調べ上げる
- 2委託先が使うリモート保守用の接続やアカウントを乗っ取る
- 3その正規の接続経路を使って、標的組織のネットワークに入り込む
- 4一つの委託先やサービス提供者を侵害することで、同じ提供者を使う複数の取引先へ被害を広げる
気づくための兆候
- 委託先用のアカウントやVPN接続から、普段と異なる操作や時間帯の通信が記録される
- 委託先経由の通信で大量のデータ転送や深夜の活動が見られる
- 同じ委託先やサービス提供者を使う複数の取引先で、同時期に似た手口の侵害が報告される
対策
委託先に与える権限を必要最小限にし、常時接続や共通アカウントを避ける
委託先のアカウントにも多要素認証と接続元の制限を例外なく適用する
委託契約にセキュリティ対策の水準と監査の権利を明記する
委託先の保守用ネットワークを本体システムから分離する
日本での数字
2位
情報セキュリティ10大脅威2026 組織向けの順位(サプライチェーンや委託先を狙った攻撃)(2026年)
出典 IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(2026年1月29日)
関係するページ
手口、グループ、事例のつながりは、収録データの記録だけから引いています。
関係するグループ
収録データにはまだ出ていない
関係する事例
出典
- Protecting Against Cyber Threats to Managed Service Providers and their Customers (AA22-131A) CISA/NSA/FBI/NCSC-UK/ACSC/CCCS/NCSC-NZ
- 情報セキュリティ10大脅威 2026 IPA・2026-01-29
- MITRE ATT&CK Technique — Trusted Relationship (T1199) MITRE ATT&CK・2026-05-12
最終確認日 (2026年10月24日)
監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)