用語集・認証とアクセス
ゼロトラスト
Zero Trust
ゼロトラスト(Zero Trust)は、社内ネットワークにいることを理由に信用せず、アクセスのたびに利用者と端末を確かめ、必要最小の権限だけを与える考え方である。
別の呼び方 ゼロトラストセキュリティ、ゼロトラストアーキテクチャ、ZTA、ZTNA
要点
- 意味 ゼロトラスト(Zero Trust)は、社内ネットワークにいることを理由に信用せず、アクセスのたびに利用者と端末を確かめ、必要最小の権限だけを与える考え方です。
- 中小企業にとって 社内に一度入られると自由に動き回られる、という境界だけに頼った守りの弱点を補う。
- このサイトでは 攻撃手法 2 種、事例 3 件のページと関わります。下の一覧から、記録のどこに関わるかを読めます。
中小企業にとっての意味
社内に一度入られると自由に動き回られる、という境界だけに頼った守りの弱点を補う。
社外からのクラウド利用や委託先の接続が増えるほど、社内か社外かで信用を決める方法は通用しにくくなる。
製品を買うことではなく、全員への多要素認証、権限の絞り込み、アクセスの記録といった手の届く項目から段階的に進めるものである。
よくある誤解
- 誤解ゼロトラストは製品を導入すれば実現できる
- 実際NISTは、ゼロトラストは単一の構成ではなく設計や運用の指針の集まりであり、移行は技術を丸ごと入れ替えるだけでは達成できない取り組みだとしている。
- 誤解ゼロトラストにするならファイアウォールなどの境界の対策は要らない
- 実際デジタル庁は、ゼロトラストアーキテクチャは境界型セキュリティやネットワークによる対策を否定するものではなく、それを追加のアクセス制御として扱えるとしている。
このサイトの手口と事例との関係
関係は、それぞれのページに収録した記録の範囲で書いています。
- 事例岡山県精神科医療センター
記録では閉域網だから安全という思い込みのもと院内の脆弱性対策が行われておらず、対策に閉域網を安全とみなさないことが挙げられている。
- 事例KADOKAWA
記録では盗まれたアカウントで社内ネットワークに入られており、アカウントを使った侵入を前提に置く必要を示している。
- 事例Change Healthcare
記録では盗まれた認証情報で多要素認証のない遠隔接続ポータルに入られ、9日間の横展開を許している。
- 攻撃手法横展開
ゼロトラストはアクセスのたびに確かめるため、一度入った攻撃者が社内を自由に移動しにくくなる。
- 攻撃手法認証情報の悪用
NISTは、場所で信用しない原則のもとでは攻撃者は既存のアカウントや端末を奪う必要があるとしており、認証の強さが要になる。
出典
- SP 800-207, Zero Trust Architecture NIST・2020-08
- ゼロトラストアーキテクチャ適用方針 デジタル庁・2022-06-30
最終確認日 (2026年10月24日)
監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)