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技術者が罪に問われた事件・2010年・起訴猶予

岡崎市立中央図書館事件

岡崎市立中央図書館事件(英語名 Okazaki City Library case (Librahack))は、図書館の新着図書の情報を自分用に集めるプログラムを作った、ウェブ制作会社を営む男性が偽計業務妨害に問われた事件です。2010年6月に名古屋地検岡崎支部が起訴猶予としました。のちに図書館は、閲覧の障害の本当の原因は図書館システムにあったと認めました。

要点

  • 立場図書館の新着図書の情報を自分用に集めるプログラムを作った、ウェブ制作会社を営む男性
  • 問われた罪偽計業務妨害
  • 結論2010年6月に名古屋地検岡崎支部が起訴猶予としました。のちに図書館は、閲覧の障害の本当の原因は図書館システムにあったと認めました。
  • かかった年数最初の捜査と同じ年に結論

問題とされたこと

図書館の新着図書の情報を集める自作のプログラムで、図書館のサイトに約3万3千回アクセスし、サイトを著しく閲覧しにくくしたとされました。県警は約1秒に1回の頻度だったと発表しました。

経過

2010年4月15日から2011年2月25日までの記録。日付は出典が示す細かさで載せています。

  1. 2010.04.15

    図書館が岡崎署に被害届を出す(男性の記録による)

  2. 2010.05.25

    愛知県警が偽計業務妨害の疑いで男性を逮捕したと発表。4月2日から15日に約3万3千回、約1秒に1回のアクセスとされた

  3. 2010.06

    名古屋地検岡崎支部が起訴猶予とする。男性の記録では6月14日に釈放

  4. 2010.08

    朝日新聞が、図書館システムのソフトの不具合で、ふつうの利用が大量アクセスの攻撃のように見えていたと報じる

  5. 2010.11.30

    システムを作った三菱電機インフォメーションシステムズが会見し、根本原因は自社にあると述べる

  6. 2011.02.25

    図書館と男性が共同声明を出し、図書館は閲覧の障害の本当の原因が同社のシステムにあると認める。被害届は取り下げなかった

争点

ふつうの間隔のアクセスで止まるサイトの側に原因があったのではないかが問われました。システムを作った会社は、1回のアクセスごとにデータベースへの接続を10分間保つ作りだったことを原因として説明し、同じシステムを使う図書館の改修を進めました。図書館は共同声明で、男性のプログラムは技術的に一定の配慮がされたもので、意図も図書館システムの不便を補うものだったと理解していると記しました。男性の記録によれば、検察は強い意図は認められないとしつつ、本人が認めているとして嫌疑不十分ではなく起訴猶予にしたと説明されたといい、男性は罪を認めたつもりはなかったと書いています。

その後

  1. 2010年9月、システムの会社は、岡崎市立中央図書館の利用者163人分の個人情報が混じったまま、ほかの図書館にシステムを納めていたと発表しました。
  2. システムの会社は、障害が起きた3月に原因を調べなかったことと、図書館への説明が足りなかったことを認めました。