用語集・事故への備えと対応
バックアップの3-2-1ルール
3-2-1 Backup Rule
バックアップの3-2-1ルール(3-2-1 Backup Rule)は、データを3つ持ち、2種類の媒体に保管し、そのうち1つを別の場所に置くというバックアップの原則である。
別の呼び方 3-2-1ルール、321ルール、3-2-1バックアップ、オフラインバックアップ
要点
- 意味 バックアップの3-2-1ルール(3-2-1 Backup Rule)は、データを3つ持ち、2種類の媒体に保管し、そのうち1つを別の場所に置くというバックアップの原則です。
- 中小企業にとって ランサムウェアは社内ネットワークにつながったバックアップも探して暗号化するため、同じネットワーク上の複製だけでは復旧できないことがある。
- このサイトでは 攻撃手法 1 種、事例 4 件のページと関わります。下の一覧から、記録のどこに関わるかを読めます。
中小企業にとっての意味
ランサムウェアは社内ネットワークにつながったバックアップも探して暗号化するため、同じネットワーク上の複製だけでは復旧できないことがある。
IPAは、ランサムウェアに備えてネットワークから隔離した場所に保管し、取得時以外は外部記憶装置の接続を切ることを勧めている。
中小企業はまず重要データを決め、1つをネットワークから切り離して保管し、実際に戻せるかを定期的に試すことから始められる。
よくある誤解
- 誤解クラウドや社内サーバーに自動で複製していればバックアップは十分だ
- 実際IPAは、ランサムウェア攻撃に備えてネットワーク上から隔離した場所に保管し、取得時以外は外部記憶装置を物理的に切り離すことが望ましいとしている。常時つながった複製は一緒に暗号化されうる。
- 誤解バックアップは1つ取ってあれば安心だ
- 実際CISAの資料は、1つのバックアップでは足りない場合があるとして、重要なファイルを3つ持ち、2種類の媒体に置き、1つを社外に保管する3-2-1ルールを示している。
このサイトの手口と事例との関係
関係は、それぞれのページに収録した記録の範囲で書いています。
- 攻撃手法ランサムウェア
記録はランサムウェアがバックアップも巻き込んで暗号化し、復旧を妨げると示しており、別の場所に置く1つがこの手口への備えになる。
- 事例名古屋港
記録はバックアップが直近3日分のみで、その中からもウイルスが見つかったとし、「長期間のクリーンなバックアップ」を対策に挙げている。
- 事例関通
記録はバックアップデータも暗号化されて被害環境から復旧できなかったとし、本番ネットワークから切り離した保管を対策に挙げている。
- 事例アスクル
記録はバックアップがランサムウェアを想定した環境になく一緒に暗号化されたとしており、「ランサムウェアを想定した隔離バックアップ」に当たる対策である。
- 事例KADOKAWA
記録にある「システムの分離と隔離バックアップ」は、このルールの別の場所に置く1つに当たる対策である。
出典
- 情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編(解説書) IPA・2025-02
- Data Backup Options CISA・2012
最終確認日 (2026年10月24日)
監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)