用語集・事故への備えと対応
CSIRT
Computer Security Incident Response Team
CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、組織内の情報セキュリティの問題を専門に扱い、事故が起きたときに対応を担うチームである。
別の呼び方 シーサート、インシデント対応チーム、セキュリティ対応チーム
要点
- 意味 CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、組織内の情報セキュリティの問題を専門に扱い、事故が起きたときに対応を担うチームです。
- 中小企業にとって 事故が起きたときに誰が判断し、誰が社外へ連絡するかが決まっていないと、初動が遅れて被害が広がる。
- このサイトでは 攻撃手法 1 種、事例 4 件のページと関わります。下の一覧から、記録のどこに関わるかを読めます。
中小企業にとっての意味
事故が起きたときに誰が判断し、誰が社外へ連絡するかが決まっていないと、初動が遅れて被害が広がる。
中小企業では専任の部署を作れなくても、責任者と連絡役を指名し、相談先の窓口を一覧にしておくだけで最低限の役割は果たせる。
異常に早く気づくことも役割の一つであり、外部からの指摘で初めて発覚する状態を減らす意味がある。
よくある誤解
- 誤解CSIRTは大企業が専任の部署を置くものだ
- 実際JPCERT/CCはCSIRTを組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱うインシデント対応チームと説明しており、形は組織の規模に合わせて決めるものである。小さな組織でも兼務の担当者で役割を定めることはできる。
- 誤解CSIRTは事故が起きてから集まればよい
- 実際NIST SP 800-61 Rev. 3は、事故対応を平時のリスク管理全体に組み込み、準備と検知の力を高めることを求めている。連絡先や手順は事前に決めておく必要がある。
このサイトの手口と事例との関係
関係は、それぞれのページに収録した記録の範囲で書いています。
- 攻撃手法ランサムウェア
記録は侵入後に社内を探索し、バックアップまで巻き込んで暗号化する流れを示しており、途中で気づいて止める役を誰が担うかを決めておくべき手口である。
- 事例アスクル
記録は侵害されたサーバにEDRがなく常時監視もなかったことを挙げており、異常に気づいて動く体制の欠如に当たる。
- 事例GMOリサーチ&AI「infoQ」
記録にある「会員からの指摘で発覚する前に不正アクセスを検知できる自社監視体制の強化」は、CSIRTが担う検知の役割に当たる。
- 事例お名前.com デスクトップクラウド
記録にある「顧客からの指摘で発覚する前に不正プログラムの設置を検知できる自社監視体制の強化」に当たる体制である。
- 事例アサヒ
記録にある「時間外の異常なアクセスの検知」と「復旧手順の訓練」は、事故対応チームが平時に準備しておく項目に当たる。
出典
- CSIRTマテリアル JPCERT/CC・2021-11-30
- 日本シーサート協議会 日本シーサート協議会
- SP 800-61 Rev. 3, Incident Response Recommendations and Considerations for Cybersecurity Risk Management: A CSF 2.0 Community Profile NIST・2025-04
最終確認日 (2026年10月24日)
監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)