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BlueAI セキュリティ

ガイド・組織のルールと規格

プライバシーマーク(Pマーク)取得の流れと費用

プライバシーマーク(Pマーク)は、個人情報を適切に守る体制を整えた事業者に JIPDEC が付与するマークです。審査の料金は2026年10月1日に改定されましたが、古い料金のまま載せているページも残っています。JIPDEC の公式ページから、今の料金、取得までの流れ、更新の時期、ISMS との違いをまとめました。

要点

  • 費用 JIPDEC に払う料金は2026年10月1日から、新規が小規模33万6,600円、中規模69万800円、大規模138万2,700円、更新が小規模24万4,200円、中規模51万8,100円、大規模103万7,300円(いずれも税込)で、現地審査の交通費や宿泊費は別に請求されます。
  • 流れ 個人情報保護の仕組みを JIS Q 15001:2023 に沿って作って運用し、教育と内部監査をしてから申請し、文書審査と現地審査、指摘への対応を経て付与が決まり、付与契約を結びます。JIPDEC は準備から取得まで概ね6か月から1年としています。
  • 更新と ISMS 付与の有効期間は2年で、有効期間が終わる8か月前から4か月前までに更新を申請し、法人単位で付与されるのに対し、ISMS は組織の一部でも認証でき、有効期間は3年です。

最終確認日 (出典はページの最後)

プライバシーマークとは

プライバシーマーク制度は、個人情報について適切な保護の体制を整えている事業者を評価し、プライバシーマークを付与して、事業の中でマークを使うことを認める制度です。JIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)が1998年4月1日から運用しています。基準は、日本産業規格「JIS Q 15001 個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に準拠した JIPDEC の「構築・運用指針」で、2024年10月1日から JIS Q 15001:2023 準拠の版が使われています。

付与の対象は国内に活動の拠点を持つ事業者で、付与は法人単位です。JIPDEC のトップページは、約17,000社以上がマークを取得していると案内しています。用語の短い説明は用語集のプライバシーマークにあります。

取得の流れ

010203041234仕組みを作るJIS Q 15001:2023 に沿って運用と内部監査教育し、監査する申請と審査文書審査と現地審査付与と更新有効期間は2年
  1. 1
    準備仕組みを作る

    方針を決め、個人情報を洗い出し、規程を作る。基準は JIPDEC の構築・運用指針(JIS Q 15001:2023 準拠)。

  2. 2
    運用運用と内部監査

    規程どおりに運用し、従業者を教育し、内部監査をしてから申請する。準備から取得まで概ね6か月から1年。

  3. 3
    審査申請と審査

    JIPDEC か指定審査機関に申請し、形式審査、文書審査、現地審査、指摘への対応を受ける。申請料は返らない。

  4. 4
    維持付与と更新

    付与適格の決定のあと付与契約を結び、付与登録料を払う。有効期間が終わる8か月前から4か月前までに更新を申請する。

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    準備仕組みを作る

    方針を決め、個人情報を洗い出し、規程を作る。基準は JIPDEC の構築・運用指針(JIS Q 15001:2023 準拠)。

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    運用運用と内部監査

    規程どおりに運用し、従業者を教育し、内部監査をしてから申請する。準備から取得まで概ね6か月から1年。

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    審査申請と審査

    JIPDEC か指定審査機関に申請し、形式審査、文書審査、現地審査、指摘への対応を受ける。申請料は返らない。

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    維持付与と更新

    付与適格の決定のあと付与契約を結び、付与登録料を払う。有効期間が終わる8か月前から4か月前までに更新を申請する。

  1. 仕組みを作る方針を決め、扱っている個人情報を洗い出し、規程を作ります。
  2. 運用し、教育と内部監査をする作った規程どおりに運用し、従業者を教育し、内部監査をします。JIPDEC は、準備から取得まで概ね6か月から1年ほどとしています。
  3. 申請するJIPDEC か、19の指定審査機関のどれかに申請します。JIPDEC にはオンラインで申請します。申請料は、形式審査で受理されなかった場合も返りません。
  4. 審査を受ける形式審査のあと、審査チーム(原則2名)が文書審査、現地審査、改善内容の確認審査を行います。現地審査は標準で5時間から8時間です。
  5. 付与契約を結ぶ付与適格の決定を受けたら、付与契約の手続きをし、有効期間2年分の付与登録料をまとめて払います。
  6. 2年ごとに更新する有効期間が終わる8か月前の日から4か月前の日までに更新を申請します。

費用(2026年10月1日からの料金)

JIPDEC は2025年10月20日に料金の改定を公表し、2026年10月1日から新しい料金表を使っています。単位は円で、消費税10%込みです。

区分申請料審査料付与登録料合計
新規 小規模57,200226,60052,800336,600
新規 中規模57,200518,100115,500690,800
新規 大規模57,2001,094,500231,0001,382,700
更新 小規模57,200134,20052,800244,200
更新 中規模57,200345,400115,500518,100
更新 大規模57,200749,100231,0001,037,300

2026年9月30日までの旧料金の合計は、新規が小規模314,288円、中規模628,573円、大規模1,257,144円、更新が小規模230,478円、中規模471,430円、大規模942,858円でした。古い金額を載せたままのページもあるため、見積もりのときは JIPDEC のページで確かめてください。

払う時期は、申請料が申請書類の受付後、審査料が現地審査の終了後、付与登録料が付与適格の決定の通知後です。現地審査の交通費や宿泊費は、審査を担当した機関の規程で別に請求されます。事業所が分かれている、扱う個人情報の種類が多いなどで標準の時間を超える場合は、事前に話し合って現地審査の時間と料金を決めます。

事業者の規模の決め方

規模は、登記された資本金の額か出資の総額、従業者の数、業種で一律に決まります。資本金の登記がある会社の場合は次の通りです。

業種小規模中規模大規模
製造業、その他従業者2〜20人資本金3億円以下か、従業者21〜300人資本金3億円超で、従業者301人以上
卸売業従業者2〜5人資本金1億円以下か、従業者6〜100人資本金1億円超で、従業者101人以上
小売業従業者2〜5人資本金5千万円以下か、従業者6〜50人資本金5千万円超で、従業者51人以上
サービス業従業者2〜5人資本金5千万円以下か、従業者6〜100人資本金5千万円超で、従業者101人以上

JIPDEC の例では、資本金4億円で従業者10人なら小規模、資本金4億円で従業者200人なら中規模です。ここでの従業者は中小企業基本法の「従業員」とは違い、常勤と非常勤の役員、正社員、契約社員、受け入れている派遣社員や出向社員、パートやアルバイトを含みます。いくつかの事業をしている場合は、売上高が一番高い事業の業種で決めます。

Pマークと ISMS の違い

項目プライバシーマークISMS(ISO/IEC 27001)
何の仕組みか個人情報保護マネジメントシステム情報セキュリティマネジメントシステム
基準JIS Q 15001:2023 に準拠した JIPDEC の構築・運用指針JIS Q 27001:2025(ISO/IEC 27001:2022 と追補1:2024)
範囲法人単位組織が必要に応じて決められる。全社でなくてもよい
審査する所JIPDEC か指定審査機関ISMS-AC が認定した認証機関
有効期間2年。2年ごとに更新3年。年1回以上のサーベイランス審査と、3年ごとの再認証審査
費用JIPDEC が料金表を公表認証の範囲や組織の規模、認証機関によって違う

どちらを取るかは、取引先などから何を求められているかを先に確かめて選びます。ISMS は用語集の ISMS に、社内の決まりの作り方はセキュリティポリシーにまとめています。

取ったあとも事故は起きる

マークは、個人情報を守る体制を整えていることを示すもので、事故が起きないことの保証ではありません。イセトーの事例では、受託した業務の帳票データを扱ってはいけないサーバに置き、消すべきデータも消していませんでした。アスクルの事例では委託先向けの管理者アカウントが使われ、お客様の情報が流出しました。GMOリサーチ&AI の事例は、サイトのソフトウェアの脆弱性を突かれたものです。社員による持ち出しは内部不正、設定の誤りはクラウドの設定不備にまとめています。

事故が起きたときに記録して報告する手順はインシデント報告書のテンプレートに、自社の対策の点検はセキュリティチェックシートにあります。

よくある質問

Pマークとプライバシーマークは違うものですか。
同じものです。JIPDEC は「プライバシーマーク」と「Pマーク」をどちらも自らの登録商標として挙げ、公式サイトでも「Pマークポータル」などの名前で Pマークという呼び方を使っています。
プライバシーマークの取得には、全部でいくらかかりますか。
JIPDEC に払う料金は、新規で小規模33万6,600円、中規模69万800円、大規模138万2,700円(税込)です。これに現地審査の交通費や宿泊費が別に加わります。JIPDEC の料金表にあるのは申請料、審査料、付与登録料だけで、準備をコンサルタントに頼む場合の費用はその契約によります。
取得までにどのくらいかかりますか。
JIPDEC は、準備から取得まで概ね6か月から1年ほどとしています。仕組みを作って運用し、教育と内部監査を一通り終えてから申請します。
小さな会社でも取れますか。
取れます。付与は法人単位で、国内に活動の拠点を持つ事業者が対象です。料金は事業者の規模で決まり、たとえばサービス業で従業者が2〜5人なら小規模です。
プライバシーマークと ISMS は、どちらを取ればよいですか。
求められている相手と範囲で選びます。プライバシーマークは個人情報の保護の体制を法人全体で示し、ISMS は情報セキュリティの仕組みを組織の一部の範囲でも認証できます。取引先などからどちらを求められているかを先に確かめます。

関係するページ

このページが根拠に使っている手口、グループ、事例のページです。

出典

最終確認日 (2026年10月24日)

監修 平原尚樹(株式会社BlueAI 代表取締役CEO、ソフトウェアエンジニア、Google Cloud Architect)